ある夏の日、ぼくたちの学校に転校生がやってきた。
その日の4時間目。体育の時間は水泳だった。先生は転校生の彼に聞く。
「ねえ、君はどれくらい泳げるの?」
「10メートル」
「うっそー、そんだけしか泳げんの。オレなんか25くらいいけるよ。息ありだらあ」
得意になってぼくが言うと、彼はなんだか躊躇していたがきっぱりと、
「息なしタイ」




この物語はフィクションであり以下略

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