『年下王子☆』
ベーターに滑り込んで来た小池くん 「ふぅ〜 セーフ!♪」 は、いいんだけど 左手を私の肩に置いて息を切らせてる風は ちょっとドキドキするんですけどぉ (汗ばむわぁ〜)
「仲間さんもこれから昼ですか。 もう誰もいないかと思いましたよ。」 食堂には、10人ほど メニューはもうラーメンのみ。
「はい、おまちどうさんね。」 カウンターにトレーが置かれるか置かれないかのうちに 小池くん、サッと両手を伸ばし ふたつ持ち そっち側行って と顔で合図する。
向かい合わせでラーメンをすする。 ラーメン&小池さん?! ぷぷっ 「なんすか?」 私のニヤリを見逃さずつっこんできた 「え?なに?」 「笑われた気がしたから。」 「?って言うか、今日お天気いいわ♪」 窓から見える海が遠くにキラキラ光ってる。
「ところで、仲間さんのお父さんて 何なさってるんですか?」 「がくげいいん」 「はぁ」 「博物館」 「はいはい♪前方後円墳とかですね。」 「んーそれは宮内庁かも。」 ……具体的な一例が なぜに古墳? 博物館って言ってんのに。 確かに子供の頃よく古墳公園へ連れて行かれたけど。
そして、午後休憩 喫茶室 小池くん珍しく同期組と一緒になったらしい。 隣りでニヤニヤしてる4Fウエンツくんの 肩に手を載せてる、 たぶんクセなんだよね それ。 「うひゃひゃひゃ☆下ネタ禁止だろっ」 突然 小池くんの斜め向かいに座ってた子が、 彼を指差して大爆笑。 えええっ シモネタ って?? どんな? 小池くん人差し指を口に当てて 「シィーー!」だって。
「小池くんて、可愛いですよね♪」 派遣のエミリちゃんが そう言うので 「うん、まだ新入社員ぽいしね。」 と返しておいた。 (それ以上に髪サラツヤ〜)
小池くん23、 5つも下だもの 肩に手ぇ置かれたくらいでトキメイテどうする 私よ。
20:30 退社 ドラッグストアに寄ろうとロータリー裏へ 自転車を走らせていたら −−− バス車庫横に −−− 小池くん →エミリちゃんと
あは そゆうことね お似合いよ。 そうだコンビニでおでん買おう っと♪ 寒い寒い夜
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