第28回   選挙二題 1996.10.14


 家に帰って「ぽたぽた」を書く前にちょっと日記巡りをしていると、『指輪物語』を書こうとして『大いなる助走』(いや、『ウロボロスの偽書』の方が近いか?)になってしまったどこぞのバカが、とても恥ずかしいことを書いているじゃありませんか。
 こんなことを書かれてしまっては、私はもう、逃亡するしかありません。プロバイダを変えハンドルを変え、一から出直すことにします。
 そういうわけで、今日は「ぽたぽた」が書けないのです。また明日。(このギャグもそろそろ限界か?)

 ‥‥というわけにもいかないなあ。仕方ないので、今日は手抜きモード。

 人の日記を読んでいると、「一度も選挙に行ったことがない」という記述が二三、目に付いた。
 もちろん、棄権するのは自由であり、私がとやかく言うことではないのだが、私の場合、選挙権を得てからというもの、すべての選挙で投票しており、一度も棄権したことがない。
 では、なぜ投票するのか。政治意識が高いから、といったことではなく、もっと不埒な理由である。すなわち、投票した方が開票速報を楽しめるから。
 自分の投票した候補者が、当選するのか落選するのか。当選したら嬉しいし、落選したら悔しい。特に、最後の1議席を争ってデッドヒートを演じていたりすると、もう感動ものである。勝っても負けても、十分楽しめる。
 だから、投票せずに開票速報を見るのは、馬券を買わずに競馬を見るようなものであり、面白くないだろう。
 こんな理由で投票しているのは私だけか? 結構いると思うのだが。

 これだけじゃちょっと短いので、選挙ネタをもう一つ。

 先日、ある関西ローカルのテレビ番組を見ていたら、どのタレントのところに立候補要請が来たとか来なかったとかいう話題が取り上げられていた。
 それによると、各政党からもっとも引き合いの多かったのは、上沼恵美子だそうだ。その他に要請が来た者といえば、上岡龍太郎、やしきたかじん、桂南光、板東英二、月亭八方‥‥。
 なんだか、「知性派」大阪芸人勢揃い、という感じだが、本当に全員立候補したらかなり面白いことになっていたかも知れない。
 大体、大阪の浮動票層というのはシャレで投票する者が多い。シャレで横山ノックに投票した私が言うのだから間違いない。だから、上記のメンバーが立候補したらほぼ全員が当選する。そうなれば、国会は、ギャグと毒舌とうんちくの飛び交う、非常に活気のある場所になっただろう。「国会中継」がゴールデンタイムに放送され、視聴率20%突破も夢ではない!
 総理大臣・上沼恵美子って、見たい。ものすごく見たいぞ。
 そうなれば、日本の首都は大阪だ! 大阪弁が標準語だ! 国旗はみおつくしで、国歌は『道頓堀行進曲』だ! おごれる東京に鉄槌を! わはははは。
 (‥‥大丈夫か?>俺)


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