第92回   ボツネタ棚卸し 1996.12.25


 今回はボツネタの棚卸しである。だから、期待してはいけない。
 一応、ネタ帳には百以上のダジャレが準備されていたのだが、使えそうなものはほとんど使ってしまい、後に残るは使えないネタばかりである。この辺で心機一転、新たなネタを求めて旅に出ようと思うので、ボツネタを一気に放出することにした。
 そう言えば、みやちょも以前似たようなことをやっていたような記憶があるが、気がつかなかったことにしよう。

その1
 道を歩いていると、革ジャンが落ちていた。拾い上げて見ると、名前が書いてある。河本善紀。‥‥なんだ、かわちゃんの革ジャンか。

 内輪ネタであるし、しかも本当に面白くないのでボツ。

その2
 その日、フナイアキラは駅でいとしい人が来るのを待っていた。
 しばらくして新幹線が到着した。ドアが開いて、たかのゆきまさが降りてくる。フナイとたかのは、お互いの名前を呼び合いながら駆け寄る。
「ゆっきー!」
「フナイ!」
 ゆっきーが来る〜、あなたはフナイ〜。

 これも内輪ネタ。ううっ、申し訳ない>たかのさん、フナイ。
 元ネタは『雪が降る』であるが、わかりにくいのでボツ。

その3
 セト(Seth)は、エジプトの神話に登場する悪神である。母の子宮から自分自身を引きちぎり、脇腹を食い破って誕生したと言われている。
 古代エジプトの人々は、このセト神にいけにえを捧げていた。いけにえにされたのは、年若き処女である。年に一度、彼女たちは神殿の中で殺され、セト神の妻となる。すなわち、セトの花嫁、である。

 すぐにオチがばれるのでボツ。

その4
 WWWAをクビになったダーティーペアことケイとユリの二人は、ストリッパーにまで身を落としてしまった。
 そして二人は今日も、舞台の上で大股開きを披露している。ダーティーペアの大陰唇。

 元ネタがマイナーであるし、しかも下ネタなのでボツ。

その5
 総選挙では、共産党を除く各党のあいだに、政策の違いはほとんどなかった。だから、こんな歌ができた。
「争点欠ける〜、一連の〜」

 これは『六甲おろし』の替え歌であるが、この部分しか思いつかなかったのでボツ。

その6
 その日、イスラム教の集会は、大勢の人間でごった返していた。後ろの方にいる人など、ほとんど何も見えない状態だ。だから、背伸びして見る回教徒〜、である。

 元ネタは『港町ブルース』だが、知らない人が多そうなのでボツ。

その7
 その川には見渡す限り橋がなく、私は困り果てていた。どこかに浅瀬でもあれば歩いてわたれるのだが、見つかりそうにない。
 途方に暮れていると、空に何か白いものが見える。だんだん近づいてきた。巨大なタコである。しかも、黒々と「影」の字が書かれている。乗っているのはもちろん、白影さんだ。助けに来てくれたのだ。叫ぶ声が聞こえる。
「おーーい! あっちの方に浅瀬があるぞーーい!」
 こうして私は無事、向こう岸に行くことができた。つまり、大ダコに教えられて川を渡る、である。

 すぐにオチがばれるし、大して面白くないのでボツ。

その8
 中曽根首相は、日本の安全のためにはシーレーン防衛が不可欠だと、常に力説していた。思い込んだらシーレーンの道を、である。

 ネタが古すぎるのでボツ。

その9
 芭蕉〜ン!

 ‥‥‥‥‥‥‥‥。

 そういうわけで、私は旅に出る。行き先はシルクロードだ。そこで過酷な旅をすれば、少しは「生きる苦しみ」というものがわかってくるかもしれない。知る苦労度、である。

 もちろん、このオチもボツネタである。


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