今回はボツネタの棚卸しである。だから、期待してはいけない。
一応、ネタ帳には百以上のダジャレが準備されていたのだが、使えそうなものはほとんど使ってしまい、後に残るは使えないネタばかりである。この辺で心機一転、新たなネタを求めて旅に出ようと思うので、ボツネタを一気に放出することにした。
そう言えば、みやちょも以前似たようなことをやっていたような記憶があるが、気がつかなかったことにしよう。
その1
道を歩いていると、革ジャンが落ちていた。拾い上げて見ると、名前が書いてある。河本善紀。‥‥なんだ、かわちゃんの革ジャンか。
内輪ネタであるし、しかも本当に面白くないのでボツ。
その2
その日、フナイアキラは駅でいとしい人が来るのを待っていた。
しばらくして新幹線が到着した。ドアが開いて、たかのゆきまさが降りてくる。フナイとたかのは、お互いの名前を呼び合いながら駆け寄る。
「ゆっきー!」
「フナイ!」
ゆっきーが来る〜、あなたはフナイ〜。
これも内輪ネタ。ううっ、申し訳ない>たかのさん、フナイ。
元ネタは『雪が降る』であるが、わかりにくいのでボツ。
その3
セト(Seth)は、エジプトの神話に登場する悪神である。母の子宮から自分自身を引きちぎり、脇腹を食い破って誕生したと言われている。
古代エジプトの人々は、このセト神にいけにえを捧げていた。いけにえにされたのは、年若き処女である。年に一度、彼女たちは神殿の中で殺され、セト神の妻となる。すなわち、セトの花嫁、である。
すぐにオチがばれるのでボツ。
その4
WWWAをクビになったダーティーペアことケイとユリの二人は、ストリッパーにまで身を落としてしまった。
そして二人は今日も、舞台の上で大股開きを披露している。ダーティーペアの大陰唇。
元ネタがマイナーであるし、しかも下ネタなのでボツ。
その5
総選挙では、共産党を除く各党のあいだに、政策の違いはほとんどなかった。だから、こんな歌ができた。
「争点欠ける〜、一連の〜」
これは『六甲おろし』の替え歌であるが、この部分しか思いつかなかったのでボツ。
その6
その日、イスラム教の集会は、大勢の人間でごった返していた。後ろの方にいる人など、ほとんど何も見えない状態だ。だから、背伸びして見る回教徒〜、である。
元ネタは『港町ブルース』だが、知らない人が多そうなのでボツ。
その7
その川には見渡す限り橋がなく、私は困り果てていた。どこかに浅瀬でもあれば歩いてわたれるのだが、見つかりそうにない。
途方に暮れていると、空に何か白いものが見える。だんだん近づいてきた。巨大なタコである。しかも、黒々と「影」の字が書かれている。乗っているのはもちろん、白影さんだ。助けに来てくれたのだ。叫ぶ声が聞こえる。
「おーーい! あっちの方に浅瀬があるぞーーい!」
こうして私は無事、向こう岸に行くことができた。つまり、大ダコに教えられて川を渡る、である。
すぐにオチがばれるし、大して面白くないのでボツ。
その8
中曽根首相は、日本の安全のためにはシーレーン防衛が不可欠だと、常に力説していた。思い込んだらシーレーンの道を、である。
ネタが古すぎるのでボツ。
その9
芭蕉〜ン!
‥‥‥‥‥‥‥‥。
そういうわけで、私は旅に出る。行き先はシルクロードだ。そこで過酷な旅をすれば、少しは「生きる苦しみ」というものがわかってくるかもしれない。知る苦労度、である。
もちろん、このオチもボツネタである。