まずはお礼の続きから。
上田完さん、山本K&Mさん、メールありがとうございました。
新屋さん、『妖星伝』(半村良・講談社文庫)とも関係あります。ただ、表記としては『補陀洛』より『補陀落』の方が一般的なようなのでこちらを使いました。
ああ、シンガポールは今日もいい天気だったなあ。(←さらに混乱させるようなことは書くな)
マクラはこのくらいにして、今日のネタはこれ。
私は現在、オートザム・レビュー(1500K1キャンバストップ)という車に乗っている。購入して四年半。
これはマイナーな車だ。どれくらいマイナーかというと、『レイアース』にも名前が出てこないくらい‥‥誰もわからんか、こんなたとえは。
それはそうとして、会社で「レビューに乗っている」と言うと、返ってくる答えは大体次の二つである。
「レビュー? どんな車?」
「あ、小泉今日子のCMにつられて買ったな」
‥‥まあ確かに、小泉今日子の影響があったことは否定しない(←しろよ)。しかし、理由はそれだけではないのだ。
余談だが、私の家には、『資生堂スーパーマイルド』の、小泉今日子の等身大立て看板が置いてある。これは、決して化粧品店の店頭からパクってきたものではなく、正当な手段で手に入れたものである。念のため。
閑話休題。
第一の理由は、「稀少価値」である。街を歩いていて、自分と同じ服を着た人とすれ違うのがイヤなのと同じく、道路で自分の乗っている車と同じ車とすれ違うのはイヤなものだ。
レビューは、はっきり言って売れていない車である。したがって、同じレビューとすれ違う可能性は極端に少ない。「今週は一度も(自分のやつ以外の)レビューは見なかった」ということはザラにある。だから安心して乗っていられる。かえって、レビューを見ると「おおっ、同志!」と親近感がわくくらいだ。
(一応、マツダの名誉のために補足しておく。レビューはもともと輸出が主体で、日本より海外の方が売れているらしい。現に、オーストラリアに行った知人の話によると、「そこら中レビューが走っていてびっくりした」とのことである)
第二の理由は、「一見デザイン優先のアソビ車に見えるが、実は非常に実用的」という落差が気に入ったから。
第三の理由が小泉今日子。
そして第四の理由が、「キャンバストップなので屋根が開く」という点である。
冬と夏は閉めているが、春と秋はほとんど全開状態で走っている。これがまた爽快である。見上げると、そこには抜けるような青空が‥‥(←前見て運転しろ)。
それ以外にも、このキャンバストップにはメリットがある。どんなメリットかというと、海に落ちたときに脱出しやすい(はずである。まだ落ちたことはないが)。
また、残念ながらデメリットもある。サファリパークに入れてもらえないのだ。
この前、姫路セントラルパークに行ったとき、入り口で
「お客様の車はキャンバストップなのでサファリパークには入れません。バスをご利用ください」
と言われてしまった。キャンバスだったら動物たちに引き裂かれる、という理由だろう。しかし、野生の動物ならともかく、あんなところでのうのうと暮らしている虎やライオンに、キャンバスを引き裂くだけの覇気があるとは思えないが。こんな堕落した動物は見たくないぞ!(←だったら行くな)。
‥‥とオチがついたところで(ついてないって)今日はここまで。