仮面ライダーV3に登場した悪の組織デストロンは、動物と機械を合成した改造人間を作っていました。
カメバズーカ、ピッケルシャーク、テレビバエ、バーナーコウモリ‥‥。(どうでもいいけど、テレビバエってむちゃくちゃ弱そうな名前)
で、今回のタイトルの電子レンジ猫も、デストロンの改造人間の一人‥‥ではなくて、
『洗った猫を電子レンジで乾かそうとしたら、猫が死んでしまった。そこでユーザが電子レンジメーカ相手に訴訟を起こし、勝訴した。その後、電子レンジには「猫を乾かさないでください」との注意書きがつけられるようになった』
‥‥という、事実なんだか伝説なんだかよくわからないけど、PL法の例でよく使われる話のことです。
とまあ、ここまでは誰でも知ってること。(だよな? かわちゃん)
今日のネタは、これを元に妄想した結果できあがったものです。
「大変です、またユーザからクレームです!」
「なんだと、猫に関しては、ちゃんと注意書きをつけたはずだぞ?」
「それが、今度は犬なんです」
「馬鹿者! 猫の次に犬が来るのは当然ではないか! どうしてちゃんと、『犬を乾かさないでください』とマニュアルに書いておかないんだ!」
「も、申し訳ありません」
「猫も犬も鳥も猿も象も、ちゃんと書いておけよ!」
「あの、お言葉ですが、象は子供でも入らないと思いますが‥‥」
「いいから書いておけ! ユーザってのは、何をするかわからんからな」
「‥‥はい」
「大変です、またしてもクレームです!」
「今度は何の動物だ? リョコウバトかニホンオオカミか?」
「もう絶滅してますよ、それ。‥‥いえ、動物じゃなくて、電子レンジを踏み台代わりにしたら壊れて足に怪我をしたと‥‥」
「何だってそんな使い方をするんだ! えーい、もう、しょうがない、どんなトンデモないことでもいい、思いつく限りのことは、すべてマニュアルに書いておけ!」
「はいっ!」
『水中で使用しないでください』
『食べられません』
『枕ではありません』
『サンドバッグの代わりにしないでください』
『部屋の暖房には使えません』
『ドアにペニスをはさまないよう注意してください』
『コードを持って振り回さないでください』
『コードで首を絞めないでください』
『「大阪名物カンカンヘッド」に使用しないでください』
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「とりあえず書いておきましたが、マニュアル、こんなに分厚くなっちゃいましたよ。5キロはありそうですねえ」
「仕方ないだろう、これも訴訟を避けるためだ、我慢しろ」
「大変です、またまたクレームです!」
「なんだと、あれだけ書いておいたのにか? 一体どんなクレームだ?」
「それが、棚の上に置いていたマニュアルを取ろうとしたら、落ちてきて、頭に怪我をしたと‥‥」
『このマニュアルを高いところには置かないでください』