第131回   大阪ウラ情報 1997.4.24
 ゴールデンウイークが近い。連休には、観光で大阪を訪れる人も多いことだろう。
 ところで世間では、大阪についてさまざまな情報が乱れ飛んでいる。大阪人が二人以上集まると漫才が始まるとか、大阪の家には必ずタコ焼き器があるとか、大阪湾にはコンクリート詰めの死体が大量に沈んでいるとか。しかし、これらはすべて都市伝説に過ぎないのだ。今日は、大阪の真実の姿を教えよう。
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もうかりまっか?
 この質問に対する答えには3パターンある。
 「ぼちぼちでんな」(もうかって笑いが止まらない、という意味)
 「あきまへん」(収支トントンである、という意味)
 「さっぱワヤや」(赤字である、という意味)
 これを覚えておかないと誤解を生む原因になるので注意が必要である。
 
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タコ焼き器
 大阪でタコ焼き器を持っている家など、ほとんど存在しない。では、なぜ「必ず持っている」という誤解が生まれるのか。それは、大阪人の家を訪問し、帰ろうとするときに「何にもないけど、タコ焼きでも食うてけや」と言われるからである。しかし、これは単なる社交辞令なので、「食べます」などと答えてはいけない。不粋なヤツ、と一生馬鹿にされることになる。
 
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大阪駅前ビル
 JR大阪駅の南、御堂筋の西側に並ぶビル。北から南へ通し番号が付けられている。現在、大阪駅前第1ビルから第72ビルまで存在し、大阪駅前第72ビルは難波駅前にある。
 
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丸ビル
 丸の内ビルディング、のことではない。大阪の丸ビルは、丸いから丸ビルなのだ。その名のとおり球形をしており、阪神大震災では32メートル転がった、と記録されている。
 
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空中庭園
 梅田スカイビルに作られた展望台。地上170メートルの高さにある最上階は吹きさらしとなっており、一日平均3人が転落死している。なお、このビルの展望エレベータは自由落下より速く降下する。
 
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海遊館
 天保山にある日本最大の水族館。ジンベイザメが泳ぐ巨大水槽が有名である。なお、最上階にあるレストランではジンベイザメの肉のステーキが食べられる。もちろん、死なないように尻尾の方の肉を少しずつ切り取っているのだ。注意すれば切り取った跡を発見できる。
 
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大阪城
 日本を代表する城のひとつ。一説には、天正11年(1853年)に豊臣秀吉が築いたと言われているが、石垣を見ればそれが間違いであることがわかる。この石垣には巨石が使われており、しかも石と石のすき間はカミソリの刃さえ通らないほど正確に組み合わされているのだ。最大の石(蛸石と呼ばれている)などは重さが50トン以上もあり、当時の技術ではこれだけの石垣を建造できなかったことは確実である。大阪城は、超古代文明の遺産と考えるのが妥当であろう。
 
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横山ノック
 コメディアン出身の大阪府知事。彼が府知事になった直後、こんなエピソードがあった。
 あるテレビ番組に出演中、あまり売れていない落語家がノック知事のボケに対して頭を叩くというツッコミを入れたのだ。その落語家はシャレのつもりだったのだろうが、あいにく府知事にはSPがついている。その落語家は、脇に控えたSPにより射殺されてしまったのだ。この事件は闇に葬られて一般には知られていない。
 
これ以外にも、大阪には一般には知られていない名所などが多数存在する。是非、自分自身の目で確かめていただきたい。
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