第332回   ウソのようなウソの話  2001.4.1





 今日は4月1日、エイプリルフール。エイプリルフールは、1946年の4月1日にGHQのエイプリル少佐が子供たちに「日本は本当は戦争に勝ったんだよ」とウソをついたことが起源である。


 現在の森首相は実は偽物で、本物は国会議事堂地下三階の座敷牢に軟禁されている。本物は徹底的な政治改革を実行する意志と能力を持っていたため、全議員が結託して仕組んだもの。


 東京都庁一階のおみやげコーナーでは、「どこを切っても慎太郎」の慎太郎飴が売られている。


 大阪人は納豆が嫌いだとよく言われるが、それは単なる都市伝説である。1998年度農林水産省の都道府県別納豆消費量統計によると、大阪府の一人あたり消費量は全国平均をわずかだが上回っている。


 日本では、鉄道は左側通行であると鉄道事業法に定められている。違反すると十万円以下の罰金または一月以下の禁固刑。


 新幹線の自動改札に乗車券・特急券・定期券を三枚重ねて裏返しにして投入すると表になって出てくるが、一枚を表向きに投入した場合の六倍の時間がかかる。


 JR西日本の大阪環状線は、輸送力増強のため2002年度より一方通行化される。内回りは各駅停車、外回りは快速となる。奇数日は時計回り、偶数日は反時計回りで運用する予定である。


 電卓などの液晶技術のおかげで大きくなったカシオ株式会社。その社名は、液晶の原材料として使われる珪酸カルシウムの化学式CaSiO3に由来する。そしてさらに、珪酸と計算のダジャレにもなっている。


 馬とロバの遺伝子は97%一致するが、人間とチンパンジーの遺伝子は99%以上が一致する。馬とロバの間には不妊性の雑種ラバが生まれるが、人間とチンパンジーの間にも雑種が生まれる可能性がある。


 カタツムリは雌雄同体で、雄性生殖器と雌性生殖器の両方を持つ。しかし自家受精はできず、二匹が絡まり合って「刺しつ刺されつ」して子供を作る。


 フキダラソウモンは二十世紀になってから発見された動物だと思われていたが、古代中国の地理誌『山海経』に「匯嘸」という名称で記述されている。


 インドネシアのジャイロロ島近海にはミグマリという魚が生息しているが、この魚のウロコは透明でコンタクトレンズとして使用でき、現地では十五世紀から実際に使われている。ただし視力に合ったウロコを見つけるのには熟練を要するため、呪術師と兼任の「眼科医」がいる。


 ツチノコの正体は、遺伝子変異を起こしたヤマカガシ。その遺伝子とは、肥満遺伝子である。


『三国志』で「人中の呂布、馬中の赤兎」と並び称された名馬・赤兎は、血のように赤い色の汗を流すと言われた汗血馬である。汗血馬は、通常の馬の三倍のスピードで走ることができた。


 スペイン語とポルトガル語の違いは、日本語の関東弁と関西弁の違い程度しかない。そのため、スペイン人とポルトガル人がそれぞれ自国語を使っていても、支障なく会話することができる。


 六甲山から神戸市街を眺めた夜景は「百万ドルの夜景」と呼ばれている。いったい何が百万ドルかというと、一ヶ月の電気代である。


『ユニバーサルスタジオジャパン』の地下には巨大なカジノがあり、スヌーピーの格好をしたドギーガールがサービスをしてくれる。


 JR奈良線には宇治駅があり、その隣に小倉駅もある。夏になると両駅の構内ではかき氷が販売される。


 ムンクの『叫び』は、叫び声をあげている人物の絵ではなく、叫び声を聞いて耳をふさいでいる人物の絵である。


 旧ソ連では、デジタル時計は資本主義諸国の技術だとして使用を禁じられていた。


 コジダーニャのウンベラスキンは一般にはピジャードだと思われているが、実際はスキパライグである。ピジャードはビスチャンテの時期にはウンベルするので混同されたのだろう。


 ウソをつくと閻魔様に舌を抜かれるという話は有名だが、この話がマルコ・ポーロによって初めてヨーロッパに紹介されたとき、誤訳により「閻魔様に舌を入れられる」となっていた。




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