第13回   カニバル 1996.9.27


 いやあ、ついに終わっちゃいましたね、「NEGIDO」。
 一応『第1部・完』ということになっていますが、第1部・完と言っておいて第2部がないのは『週刊少年ジャンプ』打ち切りマンガの常套手段なので大丈夫でしょう。(しかし、たまに月刊の方で第2部が始まったりするから油断はできない)
 そうそう、昨日「NEGIDO」で『僕の犯したこの罪』という文を書こうとしたら、ATOK8のヤローが『僕のお菓子タコの罪』などと誤変換をカマしてくれたので、一人でウケておりました。あまりウケたので、 『誤変換の宴』 などにも投稿してみたりして。申し訳ない<いや、謝ることはないか。
 あ、今気づいたのだが、昨日のネタは「酔っぱらって線路に入ろうとした女の末路」ですね<こらこら。

 で、今日のネタは‥‥うーん、昨日に続いてまたこんなのか。

 ちょっと旬を過ぎてしまったかもしれないが、「人肉を食う」話である。
 人肉を食おうとするとき、まず問題になるのが、「はたしてうまいのか?」という点である。モノの本によれば「鹿肉に似ている」とのことだが、私は鹿肉も食ったことがないのでわからない。

<うんちく>
 『水滸伝』で、黒旋風・李逵が人肉を食べる場面がある。
 李逵が自分の母親を殺した男を殺して仇を討つのだが、ちょうどそこでご飯が炊いてあるのに気づく。それを食おうかと思ったがおかずがない。そこで、今殺した男の肉を焼いて食ってしまうという話である。しかし、味については言及されていない。
 さすがは中国人、「この世に食えぬものなし」といったところか。
 その他、人肉を食べる話としては『アンデスの聖餐』『ひかりごけ』『ナンタケット島出身のアーサー・ゴードン・ピムの物語』『胸像たちの晩餐』などがあるが、どうも、罪悪感にさいなまれながら食べると、あまりうまくないようである。
</うんちく>

 まあ、味については、「食ってみなければわからない」ということである。

 次に問題になるのは、人肉の入手方法である。
 「そんなもの、人を殺せばいいじゃないか」という見方もあろうが、それはいけない。殺人は犯罪である。何とか、合法的な手段で入手する方法を考えるべきだ。
 では、「すでに死体となっている者」から肉を切り取ってくるか? それも、言うほど簡単ではない。日本では火葬が主体であり、なかなか肉は手に入らない。一部、土葬の習慣が残っている地方もあるようだが、そんな腐った肉など食えたものではないだろう。新鮮な人肉は、 「秋の夕暮れの石橋駅」 にでも行かない限り、入手できない。‥‥いや、そもそも、「死体損壊」という罪になるのだ。この方法は却下である。
 ならば、「人を殺さずに、肉だけ切り取ってくる」というのはどうだ? ‥‥いや、それも傷害罪である。
 なにかいい方法はないものか‥‥。その時、ふとひらめいた。そうだ、自分の肉ならいいのだ。
 幸か不幸か、私の体にはぜい肉がありあまっている。よく見れば、この腹のあたりなど、脂が乗って実にうまそうではないか。ぐふふふふ‥‥。


第12回へ / 第13回 / 第14回へ

 目次へ戻る