第107回   18才未満立入禁止 1997.1.22


 雪の中、その女性はひとりたたずんでいた。
 いや、女性というより、まだ少女と呼ばれるような年だ。小泉今日子に似た感じの少女で、好みのタイプだったので、声をかけてみることにした。
 しかし、いろいろ話しかけてもはっきりした答えは返ってこない。あきらめようか、と思ったとき、その少女はぽつりと言った。
「‥‥あたし、今夜は帰り宅ないの」
 どうやら家出してきたらしい。
 ならば、私の家に来なさい。泊めてあげるから。
 少女はあっさりとついてきた。名前を聞くと、愛、と名乗った。

 家に戻れば、もはや、やることはひとつである。やる子と為すこと、だ。私は愛と並んでベッドに腰掛けると、肩に手をまわした。愛は、私の肩にもたれ掛かってくる。目があった。私は言った。
「キスしていい?」
 愛が小さくうなづく。私は愛にくちづけした。一応聞いてチューをする、というやつだ。口紅はつけていないらしい。かすかにリップクリームの味がした。
 唇を重ねたまま、静かにベッドに横たわる。愛が両手を私の背中にまわし、しがみついてきた。息づかいが荒い。すでに興奮しているようだ。私はゆっくりと、愛の服を脱がしはじめた。お楽しみは、これ体。

 愛のパンティーは清楚な白だった。小さく、犬の絵がプリントされている。どうやらコリーのようだ。なるほど、愛のコリーだ、ということか。
 下着をすべて脱がすと、私は愛の乳首を口に含んだ。舌先で転がしているうちに固くなってくる。愛がかわいいあえぎ声をあげる。私は左手を太ももから股間へとまわしていった。すでに十分濡れている。中指はヴァギナへ。クリトリスは、親指の腹で刺激する。それをしばらく続けるうちに、愛は絶頂に達したようだった。ちょっと早過ぎるぞ。自分次第で果てないで。

 しかし、愛はすぐに復活した。今度は積極的に私のものを求めてくる。シックスナインの体勢になった。愛が私のものを口に含み、強く吸う。私も愛のクリトリスを吸い返した。気持ちはいいが、無理な姿勢なので腰が痛い。6あれば9あり、ということか。
 そして、いよいよ挿入。愛のヴァギナは燃えるように熱かった。舌をからませながら、抽送を続ける。やがて、愛と私は同時に達した。

 私はしばらく余韻にひたっていたが、愛はすぐに第2ラウンドを求めてきた。私もそれにこたえる。2回目は、愛は私の上で果てた。

 すぐに愛が3回目を求めてくる。ちょ、ちょっと待ってくれ。そんなにスタミナはないぞ。もう若くないんだから。余も老けてまいりました、ということだ。それに、そろそろ日記も書かないといけないし。

 私はMacの前に座ると、日記を書き始めた。愛はつまらなそうな顔をしていたが、やがて、自分のものを指でいじりはじめた。すぐにたかまってきたようだ。私は書き続ける。
『雪の中、その女性はひとりたたずんでいた。
 いや、女性というより、まだ少女と呼ばれるような年だ。小泉今日子に似た感じの少女で、好みのタイプだったので、声をかけてみることにした。
 しかし、いろいろ話しかけてもはっきりした答えは返ってこない。あきらめようか、と思ったとき、その少女はぽつりと言った‥‥』
 まだ最初のダジャレにたどり着く前に、愛はひとりで絶頂に達したようだ。‥‥なるほど、ネタふりしてる間に〜手でイッてくれ〜、ということか。


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